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押し目買いのタイミングを上手につかむ方法

公開日: : 株式売買テクニック

押し目買いのタイミングを上手につかむ方法

押し目買いとは、上昇トレンドの株式チャートにおいて、一時的に株価が下落したポイントで買いを仕掛けるトレード手法のことです。

上昇トレンドでは、株価がある程度上昇を続けると、利益を確定しようとする人が増え、売りが増えると一時的に株価は下落します。

しかし、一方で株価が下落したポイントを割安だと判断する人が多ければ、再び株価は反発していきます。

上昇トレンドにおいて、押し目買いは絶好の仕掛けどころと考えることができますが、具体的にどのようなことに注意すればいいのでしょう。

今回は、押し目買いのタイミングについて考えてみたいと思います。

押し目なのか、トレンド転換なのか

どれだけ強い上昇トレンドを株式チャート上で描いていたとしても、一時的な株価の下落をすべて買いのチャンスを考えることはできません。

なぜならば、株価の下落は、もしかしたら、トレンド転換の始まりかもしれないからです。

押し目なのか、それともトレンド転換なのかを見極める方法としては、いろいろな方法がありますが、下値支持線と直近の最安値を参考にするのが、最も基本的な考え方でしょう。

下値支持線とは、株式チャート上の谷と谷(安値と安値)を結んだ直線のことです。

株価が下値支持線を割り込むことをブレイクダウンといい、一般的にはトレンド転換のサインだと考えられています。

また、上昇トレンドは一般的には安値を切り上げていくと考えられているため、直近の最安値を割り込んだ場合には、トレンド転換を疑った方がよいでしょう。

ただし、下値支持線や直近の最安値は、多くの人がトレンド転換のポイントとして注目しているポイントなので、他のポイントよりも多くの売りと買いのエネルギーが衝突します。

つまり、下値支持線や直近の最安値を割り込んだからといって、買いと売りのエネルギーの均衡状態が崩れなければ、押し目なのかトレンド転換なのかを見極めることは難しいということです。

このため、押し目なのか、それともトレンド転換なのかを見極めるポイントとしては、下値支持線や直近の最安値を使いつつも、株式トレードの仕掛けは、ポイントやタイミングをずらす工夫が必要だと、私は思います。

押し目買いを失敗しないために

押し目となるためには、株価が反発するポイントを見極めなくてはいけません。

反発を見極めるためには、ストキャスティックやRSIなどに代表されるオシレータ系のテクニカル指標を使う方法や、一定期間からのブレイクアウトを使う方法が一般的です。

ストキャスティックやRSIなどに代表されるオシレータ系のテクニカル指標は、買われ過ぎや売られ過ぎのポイントを把握するために有効な手段と考えられていて、相場の天井や底を見つけるのに役立ちます。

つまり、ストキャスティックやRSIが減少し反転した時点で押し目と判断し、買いを仕掛けるということです。

しかし、オシレータ系のテクニカル指標は新しいトレンドが始まる時には、時期尚早のシグナルとなる場合があったり、トレンドが非常に強力な場合には、長期間に渡り、買われ過ぎや売られ過ぎの状態になることも珍しくないため、指標の数値だけを鵜呑みにしないように注意が必要です。

また、一定期間からのブレイクアウトを使う方法では、たとえば、2日間の高値を上回ったポイントで逆指値注文にて買いを仕掛ける方法などが挙げられます。

ただし、ブレイクアウトで株式トレードを仕掛ける場合、値動きの激しい銘柄や上ヒゲ、下ヒゲなどは頻繁に発生する銘柄では、ダマシに合う可能性が高くなります。

すべての銘柄で同じブレイクアウトポイントで仕掛けるのではなく、過去のチャートの値動きを確認し、銘柄の特徴に合った戦術を選ぶことも必要でしょう。

なお、移動平均線を目安とし、株式トレードを仕掛けるグランビルの法則も、押し目買いの一種と考えることもできます。

押し目買いを失敗しないためには、いろいろな押し目買いのポイントを総合的に判断しながら、仕掛けのポイントを決めることも必要だと、私は思います。

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