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株式トレードでお金儲けするのは、そんなに悪いことなのか

公開日: : 投資メンタル

株式トレードでお金儲けするのは、そんなに悪いことなのか

株式トレードの経験が無い人にとって、株式トレードでお金儲けすることは、楽してお金を稼いでいるように思えてしまうようです。

また、株式トレードやFX取引は、何も価値を生まないマネーゲームと考えている人も少なくありません。

確かに株式トレードにはマネーゲームの要素が含まれているかもしれませんが、何も価値を生んでいないということはありません。

また、株式トレードを行うことは、社会貢献にもつながり、誰かの役にたっていることも事実です。

あなたは、株式トレードでお金儲けすることは、誰の役にもたたない悪いことだと思いますか。

今回は、株式トレードでお金を稼ぐことについて考えてみたいと思います。

自ら働くことだけが、お金の稼ぎ方ではない

サラリーマンとして働くことだけが収入源の場合、自分が働いた対価としてお金を手に入れることが当然だと思ってしまいがちです。

しかし、働いた対価でのみお金を手に入れるという考え方は、非常に視野の狭い考え方です。


視野の狭い考え方だということは、あなたの身の回りでも簡単に見つけることができます。

たとえば、アパート経営をしているオーナーを考えてみましょう。

アパートに入居している人がいれば、オーナーは自分が働かなくても家賃としてお金を手にすることができます。

つまり、自分が働かなくてもお金を手にすることは、当然だということです。

株式トレードもアパート経営と同じく、手にするお金は働いた対価ではありません。

同じ働いた対価ではないお金の稼ぎ方にもかかわらず、株式トレードだけ色眼鏡で見られてしまうのか、私には不思議で仕方ありません。

投資するということは、損失を受け入れる覚悟を持つということ

では、サラリーマンとして自ら働いてお金を手に入れることと、アパート経営などで自ら働かなくてお金を手に入れることとの、決定的な違いは何でしょう。

それは、投資しているものの違いです。

サラリーマンは、自分の時間を会社に投資することによってお金を手にしています。

しかし、アパート経営は、アパートを建設したり運営したりするためにお金を投資することによって、お金を手にしています。

つまり、働いた時間をお金に替えるか、投資したお金をお金に替えるかの違いです。

しかし、サラリーマンとして働く場合には、働いた分だけお金を手にすることが当然ですが、投資する場合には、確実にお金を手にすることができるとは限りません。

つまり、アパート経営を例にすれば、建設したり運営したりするためにどれだけお金を提供したとしても、入居者がいなければ、お金を手にすることができないばかりが大きな損失を抱えてしまうということです。

株式トレードも仕組みはアパート経営と同じです。

つまり、株式トレードやアパート経営は、常に損失となるリスクを抱えながら、続けていかなければならないということです。

投資経験の乏しい人は、投資に対するリスクをあまり理解していません。

どれだけお金や時間をかけたとしても、結果がでなければ大きな損失を受け入れなければならないという現実を理解していません。

損失を受け入れなければならない現実を理解できないからこそ、株式トレードでお金儲けすることは、楽してお金を稼いでいるように思えてしまうのでしょう。

株式トレードでお金を稼ぐことは、決して楽な方法ではありません。

安定した収入が欲しければ、サラリーマンほど楽な仕事はありません。

株式トレードを楽してお金を稼ぐ方法だと考えている人は、日の当たる場所しか見ることのできない、偏った考え方の評論家だと、私は思います。

株式トレードはサービス業

株式トレードはサービス業

一般的な企業活動は、人やモノに資金を投入し、人材や設備を活用することによって、顧客にサービスを提供し、利益をあげ資金を回収します。

株式トレードは、最初に割安だと判断した銘柄に資金を投入し、値上がりした時に売却することで、利益をあげ資金を回収します。

つまり、一般的な企業が投資するのは人やモノですが、株式トレードの場合は株、ただ投資対象が異なるだけなのです。

もしかしたら、一般企業は顧客に満足してもらえるのに、株式トレードは自己満足ではと考える人がいるかもしれませんが、あなたが株式トレードを行うことによって喜んでくれる人は必ずいます。

なぜならば、株式トレードは取引きする相手が必ず必要だからです。

株式トレードで売買が成立するということは、あなたと逆の立場の相手が存在するということです。

つまり、あなたが買いを仕掛けているのであれば売りを仕掛ける相手が、逆に売りを仕掛けているのであれば買いを仕掛ける相手がいなければ取引が成立しないということです。

売買が成立した時、相手から見ればあなたは大切な取引相手です。

つまり、相手から見れば自分の株式トレードを成立させてくれたありがたい存在だということです。

このように考えれば、株式トレードをすればするほど、あなたは取引相手を喜ばせているということになります。

株式トレードは、株を売りたい人のために株を買い、株を買いたい人のために株を売る、人の役に立つサービス業と考えることもできると、私は思います。

株式トレードによる社会貢献の方法

株を保有することは、それだけで社会貢献です。

なぜならば、株を保有することは、企業へ投資することあり、社会貢献する企業への投資は、間接的に社会貢献していると考えることができるからです。

どれだけ優れた企業でも、資金が不足していては十分な企業活動を行うことができません。

逆にいえば、資金を提供してくれる株主がいるからこそ、企業は営業を続け、社会貢献をすることができるのです。

また、株式トレードで得た利益には、税金がかかります。

つまり、あなたが株式トレードで大きな利益をあげればあげるほど、納税という形で社会貢献しているのです。

社会貢献の方法はひとつではありません。

自ら何かをするだけが、社会貢献ではありません。

間接的な方法でも、いろいろと社会貢献できると私は思います。

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