株式用語を知らなければ、上手に株式トレードすることができないのか?
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株式初心者講座
株式トレードを始めたばかりの初心者は、上手に株式トレードを行うために、一生懸命株式用語を覚えようとします。
しかし、残念ながらどれだけ株式用語を覚えても、株式トレードがうまくなるわけではありません。
株式用語を覚えることは、英単語を覚えることに似ています。
つまり、英語で日常会話をするために、すべての英単語を覚える必要はないということです。
とはいえ、自分の株式トレードに関する株式用語を知っていた方が、株式トレードを行う上では有利なことも事実です。
なぜならば、株式トレードの情報やイメージを共有する上で、株式用語を知っていた方が圧倒的に有利だからです。
では、上手に株式トレードをするためには、どのようにして株式用語を覚えていくのがよいのでしょう。
今回は、上手に株式トレードを行うための、株式用語の覚え方について考えてみたいと思います。
株式トレードの評論家になりたければ、株式用語を覚えるだけでいい
私は学校の英語の授業が、あまり好きではありませんでした。
なぜならば、学校の英語の授業は、勉強するという非常にあいまいな目的のために、英単語や文法のルールを意味もなく暗記しなければならなかったからです。
英単語や文法を覚えるだけでは、テストで点数をとることはできても、英語で会話することはできません。
つまり、英語を覚えることは、英語を使えることではないということです。
人は明確な目標や目的があるからこそ、必死に考え行動し結果を残そうと努力します。
つまり、あいまいな目的では、一生懸命行動する動機としては不十分だということです。
たとえば、英語を話すことができない人が、いきなり英語しか通じない環境で、生活しなければならなくなったとしたら、いったいどうするでしょう。
英語の勉強と同じように、英単語や文法のルールを、覚えるでしょうか。
私ならおそらく、片言の英語でも、ジェスチャーでもいいので、誰かとコミュニケーションをとりあえずとろうと努力するはずです。
なぜならば、英語を覚えることではなく、使うことが目的だからです。
何かを覚えようとする時には、頭であれこれ考えるよりも、たとえ失敗しても、とりあえず実践してみることが重要です。
そして、失敗した結果を踏まえながら、いろいろなことを学び、次の実践に活かしながら、少しずつ前に進んでいけばいいのです。
最初に、英単語や文法を一生懸命覚えようとする人は、頭でっかちになりがちです。
どれだけ英語の知識が豊富でも、英語を使うことができなければ、テスト以外にいったい何の役にたつといえるのでしょう。
「知っている」と「やっている」とは違います。
つまり、英語を知っているだけでは、あまり意味がないのです。
株式トレードも考え方はまったく同じです。
とれだけ株式トレードの本を読んで、知識を豊かにしたとしても、実践や経験に勝る知識はありません。
知識が豊かであれば、評論家になれるかもしれませんが、優秀な評論家が上手に株式トレードができるとは限りません。
あなたが目標にしているのは、優秀な評論家でしょうか、それとも優秀な株式トレーダーでしょうか。
優秀な株式トレーダーになりたければ、株式用語を勉強して覚えることよりも、実践を通じて必要な株式用語を覚えていく方が賢い選択だと、私は思います。
つもり売買のすすめ
とはいえ、何の知識も持たずに、株式トレードを実践することを、私はおすすめしてわけではありません。
私がおすすめしたいのは、どんな銘柄でもいいので、とりあえず、つもり売買をしてみることです。
株式トレードの結果は、実は非常にシンプルです。
株式トレードの仕掛けには、じつにいろいろな方法がありますが、結果としては、株価がどのように変化するのか、ただそれだけです。
たとえば、あなたが買いを仕掛けていた場合、株価が上昇すれば利益になりますし、株価が下がれば損失になる、ただそれだけのことです。
最初のつもり売買は、大した根拠などなくても構いません。
本に書かれている方法を、そのまま試してみるのもいいかもしれません。
とりあえず、つもり売買で株式トレードをしてみれば、何らかの結果がでるはずです。
そうしたら、どのような結果だとしても、その理由を、自分の頭で考え、疑問に感じたことを調べてみてください。
何も目的や目標を持たないまま、株式トレードを勉強しようとしても、しょせん、それは知識の詰め込みに過ぎません。
しかし、実践を伴いながらの株式トレードの勉強であれば、あなたで問題を解決しようとする高い志がある分、あなたが必要としている知識や考え方を効果的に習得できるはずです。
そして、そのサイクルを繰り返すことによって、頭でっかちではない、不必要な部分をそぎ落としたあなた仕様の株式用語の覚え方を習得できるはずです。
株式トレードの方法はひとつではありません。
つまり、あなたにはあなたにあった株式トレードの方法があり、あなたが必要な株式用語も当然ながら限られてくるということです。
すべての株式用語を覚える必要はありませんし、覚えたとしても使うのはほんのひと握りです。
株式用語は、あなたの株式トレードにとって必要な用語を覚えるだけで十分だと、私は思います。
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