*

株式トレード初心者は、空売りと買いどちらで始めるのが賢いトレード法なのか

公開日: : 株式初心者講座

空売りと買いどちらで始める

株初心者向けの本を見ると、「空売りは危険」とか、「初心者は買いから始めた方がいい」とか書かれている内容を目にすることがあります。

しかし、私は空売りと買い、両方使えるのであれば空売りと買い両方で株式トレードを行うべきだと考えています。

なぜならば、株の値動きには、空売りが有効な時期もあれば、買いが有効な時期もあるからです。

株式トレードの売りと買いは、状況に合わせて使い分けることが、重要です。

また、どちらか一方だけを選ぶということは、トレードのチャンスを半分にすることにもつながりかねません。

あなたは、株式トレードで空売りと買い、どちらで仕掛けるのが賢い方法だと思いますか。

今回は、株式トレードにおける空売りと買いの違いについて考えてみたいと思います。

トレンドはフレンド

トレンドはフレンド

チャートが上昇トレンドの時には買いを仕掛け、下降トレンドの時には売りを仕掛けるのが、私の基本的な考え方です。

なぜならば、トレンドにしたがって株式トレードを仕掛けた方が、大きな値動きの波に乗ることができるからです。

株式チャートの値動きは、一直線に変化するわけではありません。

価格の上昇と下落を何回も繰り返すことで、小さな波を形成し、さらに小さな波の変化を何回も繰り返すことで、さらに大きな波を形成していきます。

トレンドの向きは上昇と下降の波の大きさによって決まります。

つまり、下降の波より上昇の波が大きい場合は上昇トレンドとなり、上昇の波より下降の波が大きい場合には下降トレンドとなるということです。

大きい波に乗れば大きな価格変動となり、大きな利益を得る可能性が高くなります。

小さい波では、小さな価格変動となり、小さな利益となる可能性が高くなるでしょう。

「トレンドはフレンド」という格言もあるとおり、大衆の流れを読み、その流れを上手く利用するのが賢い株式トレードだと、私は思います。

空売りなのか買いなのかは、目的ではなく手段

空売りなのか買いなのかは、目的ではなく手段

株式チャートを分析する上で、空売りと買いの違いは、特に意識する必要はありません。

なぜならば、株式チャートを分析する上で、空売りと買いは同じだからです。

もし、近くに鏡があれば、あなたが気になっている銘柄を鏡に映してみてください。

上昇トレンドのチャートは下降トレンドに見え、下降トレンドのチャートは上昇トレンドに見えるはずです。

あなたが買いを仕掛けたいと思う銘柄を鏡に映せば空売りをしたい銘柄になります。

逆に、あなたが空売りを仕掛けたいと思う銘柄を鏡に映せば買いを仕掛けたい銘柄になるでしょう。

つまり、株式トレードを仕掛ける時には、買いたい銘柄、空売りしたい銘柄を探すのではなく、どちらの方向に進むのかを客観的に判断した上で、値上がり方向に進むのであれば買いを仕掛け、値下がり方向に進むのであれば空売りを仕掛ければいいということです。

株式トレードにおける空売りと買いは、手段であって目的ではありません。

空売りと買いの違いに過剰にこだわる人は、道具の使い方が下手な人だと、私は思います。

空売りの危険を防ぐ方法

空売りの危険を防ぐ方法

とはいえ、損失に対する考え方にはシビアにならなければなりません。

なぜならば、空売りと買いでは、想定可能な損失の大きさに大きな違いがあるからです。

たとえば、株価100円の銘柄を1000株(10万円)買いを仕掛けた場合、最低株価は0円のため、想定できる最大損失は10万円になります。

しかし、同じように株価100円の銘柄を1000株(10万円)空売りを仕掛けた場合には、最大損失を想定することができません。

なぜならば、株価には下限はあっても、上限はないからです。

株価100円の銘柄を1000株(10万円)空売りを仕掛けた場合、株価が200円になれば、損失は10万円、300円になれば損失は20万円、1000円になれば損失は90万円です。

つまり、株価に上限が無いということは、損失は無限大だということです。

ただし、株式トレードを仕掛ける時点で、損切りポイントを明確にしておけば、損失が無限大となる空売りだとしても、あまり恐れる必要はありません。

損切りポイントを明確にし、確実に損切りを行う仕組みさえ作っておけば、損失が無限大になることなどはありません。(参考情報:損切りポイントは、どこに設置するのが適切なのか

損失が無限大になるリスクを恐れ、空売りを躊躇するよりは、適切な損切りの仕組みを取り入れ、株式トレードのチャンスを増やす方が
賢い株式トレードができると、私は思います。

関連記事

他の副業には無い!サラリーマンが株式投資するメリット

私は、サラリーマンをしながら株式トレードを始め数年が経ちますが、他の副業ではなく株式トレード

記事を読む

株のおすすめ本を読んでも株式トレードがうまくならないシンプルな理由

あなたは、株のおすすめ本やランキング本を読んで勉強すれば、上手にトレードできると思っていませんか

記事を読む

上昇トレンドと下降トレンドを見極めるポイント

株式トレードの仕掛けの基本は、上昇トレンドの時には買い、下降トレンドの時には売りです。 では、

記事を読む

リスクリワードレシオについての考え方

チャートの形やローソク足の動きを見ることは、私の株式トレードにとって必要不可欠なことですが、チャ

記事を読む

株式トレードを本で勉強する前に、知っておいて欲しい3つのポイント

株の勉強を始めようとした時、まず頭に浮かぶのは、本を読んでいろいろな知識を吸収する方法です。

記事を読む

ゴールデンクロスやデットクロスと仲良くする方法

株式トレードの基本は、トレンドに沿った仕掛けをすることです。 つまり、上昇トレンドの時には買い

記事を読む

結果を残しながら株式トレードを続ける方法

株式トレードで結果を残すために、最も重要なことは株式トレードを続けることです。 なぜならば、多

記事を読む

テクニカル分析とファンダメンタル分析、株式トレードに有効なのは?

株式トレードで銘柄を分析する手法は、テクニカル分析とファンダメンタル分析の2つに大きく分類するこ

記事を読む

経験者しか知らない!賢い株式トレードの始め方

株式トレードは、簡単に始めることができます。 なぜならば、お金と取引に必要な口座さえあ

記事を読む

株の銘柄選びの時、チャート以外に私が注意している3つのポイント

あなたは、株式トレードの銘柄を決める時、本や雑誌に掲載されているおすすめ銘柄を参考にしていますか

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

ローソク足の陰線や陽線はトレンド転換点の指標として使えるのか

株式チャートのトレンド転換点を把握する上で、ローソク足の陰線や

ローソク足の上ヒゲや下ヒゲによる無駄な損切りを防ぐ方法

ローソク足の上ヒゲや下ヒゲはサラリーマントレーダーにと

なぜ、株を買ったら下がり、株を売ったら上がるのか

あなたは、株価が上がると思った銘柄が買った途端値下がりした

どれだけ株式トレードのテクニックを磨いても、負けトレードになるシンプルな理由

チャネルブレイクアウトやグランビルの法則、モメンタムを使ったト

ローソク足が窓を開けた時、窓が埋まるのを待つトレード方法は有効なのか

ローソク足が窓を開けた時、窓を埋めるのを待ってから株式トレードを仕

→もっと見る

PAGE TOP ↑