テクニカル分析とファンダメンタル分析、株式トレードに有効なのは?
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最終更新日:2013/11/06
株式初心者講座
株式トレードで銘柄を分析する手法は、テクニカル分析とファンダメンタル分析の2つに大きく分類することができます。
私は、日足チャートで株式トレードを行っていることもあり、テクニカル分析の指標を参考にすることはあっても、ファンダメンタル分析を参考にすることはありません。
先日、株の入門書を久しぶりに眺めてみたら、「銘柄選びはファンダメンタル分析で行い、株式売買のタイミングはテクニカル分析で行うのが一般的」と書かれていましたが、私は、そうは思いません。
なぜならば、ファンダメンタル分析を使わずテクニカル分析だけでも、株式トレードで利益をあげることができているからです。
あなたはファンダメンタル分析を使って、株式トレードをするつもりですか。
今回は、私がファンダメンタル分析を必要と思わない理由について自己分析してみたいと思います。
すべての情報は株価に折り込まれている
たとえば、あなたがファンダメンタル分析の要素である企業決算の内容や経済指標を参考に、株価が割安なのか割高なのかを判断するとしましょう。
その場合、情報はいったいどこから入手するのでしょう。
経済ニュースかもしれません、企業のホームページによるIR情報かもしれません、四季報などによる情報の場合もあるでしょう。
これらの情報が株価に影響を与えることは事実ですが、はたして、公開された情報にどれほどの価値があるのでしょう。
公開された情報ということは、つまり誰にでも簡単に入手することができる情報だということです。
誰にでも簡単に入手することができる情報に、いったいどれだけの価値があるのでしょう。
株式トレードにおいて本当に価値のある情報とは、株価が変化する前に株価の変化を予測することができる情報です。
ニュースなどで一般に公開される情報は、公開された時点で株価に折り込まれます。
つまり、多少のタイムラグがあるとはいえ、公開された情報を基に株価が割安なのか割高なのかを判断するのでは、すでに時遅しなのです。
本当に価値のある情報は、無料で提供されることはありません。
本当に価値のある情報は、その価値に見合う対価を払うことによってこそ手に入れることができるのです。
「タダより高い物はない」、これは、株式トレードの情報に限ったことではなく、世の中すべての経済取引に置き換えてみれば、あなたにも簡単に理解できるはずです。
本当に賢い人は、株価が上昇する情報が発表された時、株を買うのではなく、株を売っています。
なぜならば、公開された情報を基に株を買う人が増えれば増えるほど、株は高値で売ることができるからです。
価値のあるファンダメンタル情報が無料で提供される理由とは、本当に価値のある情報を手に入れた限られた人たちの後追いをさせ、その情報の価値を加速させるためだと、私は思います。
短期での売買
私は日足チャートを参考にし、数日から数週間の期間で株式トレードを行っています。
週足、月足など長期の株式トレードを行うのであれば、ファンダメンタル分析による評価が必要かもしれませんが、私の行っている日足チャートによるトレード方法では、ファンダメンタル分析による評価より、チャートのトレンドの方が重要です。
また、企業決算の内容や経済指標の内容は、株価を変化させる要因にはなりますが、株価のトレンドを変化させるとは言い切れません。
つまり、比較的短期の株式トレードにおける企業決算の内容や経済指標の内容は、仕掛けや利益確定のきっかけにはなっても、トレードルールを大きく変化させる要因にはなりにくいということです。
また、企業決算の内容や経済指標の内容は、毎日発表されるわけではありません。
しかし、株式トレードは休日を除き毎日行われて、トレンドが形成されていきます。
日足で株式トレードを行う私にとって、毎日発表されない企業決算や経済指標よりも、毎日形成されるチャートのトレンドの方が重要なのは、言うまでもないことです。
より長期のチャートを参考にすればトレンドは把握可能
割安、割高の銘柄を探す株価指標として、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(株式資本利益率)などがあります。
一般的なファンダメンタル分析では、これらの株価指標を参考に、割安、割高の判断を行っていきます。
割安な銘柄というのは、今後株価が上昇する可能性が高い銘柄のことです。
そして、割高な銘柄というのは、今後株価が下落する可能性が高い銘柄のことです。
では、PERが低い銘柄は、割安で今後株価が上昇する可能性が高い銘柄なのでしょうか、PBRが大きい銘柄は、割高で今後株価が下落する可能性が高い銘柄なのでしょうか。
株価の大きな流れは、自分がトレードする時間軸よりも長い時間軸の株式チャートを見ることで把握することができます。
私の場合、日足チャートを使って株式トレードを行っていますが、日足チャートのトレンドが本物であるかどうかを判断するための方法のひとつとして、日足チャートよりも時間軸の長い週足チャートでより大きな流れを確認するようにしています。
たとえば、日足チャートで「買い」を仕掛けたいと判断した銘柄があったとしても、週足チャートを見て上昇トレンドと判断することができなければ、仕掛けを見送ったり、仕掛ける金額を通常より少なくしたりします。
つまり、時間軸の長い週足チャートを見ることで、対象となる銘柄が割安なのか割高なのかを判断しているのです。
株式チャートは、時間軸を大きくすればするほど、より大きな株価の流れを把握することでできます。
つまり、あなたがトレードする時間軸より大きな株価の流れは、上昇トレンドであれば割安な銘柄、下降トレンドであれば割高な銘柄だと判断することができるということです。
銘柄選びはファンダメンタル分析だけでなく、あなたが株式トレードを行う時間軸よりも、長い時間軸の株式チャートを見ることによっても可能だと、私は思います。
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