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株の損切りはルールは本当に必要なのか

公開日: : 株式初心者講座

株で損切りルールは本当に必要なの

あなたは、株式トレードを仕掛ける時、必ず損切りのポイントを設定するようにしていますか。

私は、必ず損切りポイントを設定するようにしていますし、損切りルールは設定した方がよいと思っています。

株式トレードにおいて、損切りを設定することは、自分のトレードに対するリスク管理を行うということです。

つまり、損切りを設定しないということは、あらかじめリスクを管理することができないギャンブルのような取引だということです。

では、損切りルールを設定する場合、どのような考え方でどのように設定をすればいいのでしょう。

今回は、私の損切りに対する考え方についてご紹介したいと思います。

損切りは、サラリーマントレーダーの安全装置

私は、市場が開いている間、ずっと株価を監視しているようなデイトレーダーではありません。

また、昼間はサラリーマンとして働いているので、株価を確認し、判断するする余裕など、ほとんどありません。

しかし、時として、株価は思いもよらない大きな変化をすることがあります。

たとえば、リーマンショックや東日本大震災の時などの大きな株価の下落は、空売りのポジションを持っていれば、大きな利益になりますが、万が一買いのポジションを持っていた場合、莫大な損失になる可能性があります。

株式トレードが行われている間、ずっと株価を監視していられる環境下であれば、大きな株価の変化にも、即時に対応できるかもしれません。

しかし、昼間サラリーマンとして働いているため、ずっと株価を監視することができない私にとっては、大きな株価の変化は大きなリスクであり、株価の大きな変動に対し何も安全策が無いままでは、株価がどのような変化をしているのか常に気になってしまい、仕事が手につかなくなってしまう恐れもあります。

つまり、損切りを設定するということは、ある一定レベルで損失を抑えることができる安全装置のようなものであり、私のように常に株価の変化を監視することができない環境下で株式トレードを行う人にとっては、必要不可欠な存在なのです。

損切りポイントを決めるには、明確な根拠が必要

では、どうやって損切りをポイントを設定するかについてですが、私は、損切りポイントをトレードが行われていない時に設定するようにしています。

なぜばらば、損切りポイントを設定する際には、バイアスのかかっていない客観的な視点でチャートを見ることが重要だと考えているからです。

具体的には、仕事が終わって自宅に戻ってきてから、布団の中に入るまでのどこかのタイミングです。

以前は、朝起きてから出勤するまでの間に損切りポイントの設定を行っていたこともありましたが、早朝だとニューヨークダウや日経先物の株価がどうしても目に入ってしまい、バイアスになってしまうことが多かったため、早朝の損切り設定はできる限り避けています。

そして、具体的な方法についてですが、時間をかけ、損失に耐えながら、試行錯誤を繰り返しているので、申し訳ないのですが、すべてをここでさらけ出すつもりはありません。

しかし、抽象的な表現をすれば、想定外の動きをした時に、トレードを終わらせるように設定しているということになります。

たとえば、「上昇トレンドと下降トレンドを見極めるポイント 」の中で紹介している内容を前提とすれば、上昇トレンドだと判断し買いを仕掛けた場合、直近の安値を下回ったポイントが損切りポイントになります。

逆に、下降トレンドだと判断し、空売りをしかけた場合、直近の高値を上回ったポイントが損切りポイントになります。

これは、非常に分かりやすい例ですが、実際の株式トレードでは、直近の高値や安値以外にもいろいろな損切りポイントを設定することが可能です。

しかし、どんな損切りポイントを設定する上においても重要なことは、なぜ、そのポイントで損切りをするのかを明確に説明できなければ、損切りを設定する意味がないということです。

損切りは戦術よりも、戦略が大事

損切りポイントを設定するデメリットとして考えられるのが、一時的な株価の変動によって、トレーディングストップに引っかってしまうことです。

株式チャート的な表現をすれば、上ひげや下ひげなどの株価変化です。

一時的な値動きによって、トレーディングストップに引っかかることが続くと、損切りポイントを設定していなければ・・・と考えてしまうこともありますが、私は、たとえ損失を出す株式トレードだとしても動きが想定外であれば、仕方のないことだと考えています。

なぜならば、一時的な株価変化によって、損切りポイントに引っかかってしまうことは常に株価を監視することができない宿命のようなものであり、損切りポイントを設定していないことによって生じる大きな損失に比べれば、かすり傷のようなものだからです。

一時的な株価の変化によるトレーディングストップを防ぐ方法としては、株価アラートなどの機能を活用し、2段階で損切りする方法もありますが、そもそも、この方法を実践するためには、株式市場が開いている時間帯に時間に融通がきくことが必須条件なので、私と同じサラリーマンの方にはあまりおすすめできる方法ではありません。

休憩時間などを使えば対応できるんじゃないか、とお考えの方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、株式市場はそんなに甘くありません。

なぜならば、株価に変化はあなたの休憩時間を待ってくれるわけではなく、驚くような短時間の間に大きな値動きをすることなど日常茶飯事だからです。

損切りの方法は戦術であり、どのポイントに損切りを設定するのかは戦略です。

一生懸命戦術を工夫しても、戦略が間違っていては成果がでないのは当然です。

一時的な値動きによって、損切りポイントに達してしまうケースが多い時には、損切りの方法をあれこれ考えるよりも、なぜ、現状の損切りポイントだと、うまく株式トレードができないのかを考えてみることが重要だと私は思います。

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